2012年4月22日
by T.Yoshi
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パッションを持つ人についてのドキュメンタリーはいつも面白い。今日紹介するのは、二人のレコードコレクターの話。
一つは、ロサンゼルスで”Music Man Murray”というレコードショップを営む、マレー・ガーシェンツ(Murray Gershenz)さんのストーリー。4月21日にアメリカのドキュメンタリーチャンネルで放送される約22分のフルバージョンが、期間限定でウェブで公開されている。
期間限定とは言え、放送前に同じものをウェブ公開するというのは日本では考えられないけど、Wikipediaによれば、ドキュメンタリーチャンネルは2006年に設立された放送局で、現在衛生放送(Direc TVとDish Network)や一部のケーブルテレビにチャンネルを持っているらしい。まだ世間に認知されていないので、こうやってウェブで認知を高めていくということだろうか。そして、このチャンネルでは、作品を一本約$10でダウンロード販売している。

Music Man Murray: What’s A Guy To Do With A Half-Million Records? (NPR BLOG)
▼フルバージョン
制作は、映像作家のRichard Parks氏。彼は、ビーチボーイズの幻のアルバム「Smile」を制作した音楽プロデューサー、Van Dyke Parks氏の息子とのこと。制作者とマレーさん本人が登場する制作の裏話が、NPR(National Public Radio)のサイトにのっている。
For Sale: A Record Store For The Ages (NPR, text and audio)
音楽好きのティーンエージャーだったリチャードさんは、この店をよく訪れていたそう。新聞で、この店が売りに出されていることを知り、ドキュメンタリーとして記録することを思い立ったらしい。
作品は、リチャードさんと息子のアーヴさんとの関係が伏線になっている。もう90歳になろうという父親の店をどうするのか、訪れるであろう別れを予見しながら語る息子の姿がいい。
もう一つはペンシルバニア州でレコードショップ「Record-rama」を営む、ポール・マウィニー(Paul Mawhinney)さんを紹介するドキュメント。
The Archive (by Sean Dunne)
こちらのMawhinney氏も糖尿病で目がほとんど見えなくなり、これからこのコレクションをどうしよう、というところで終わっている。
さて、コレクションの数でいうと前者のマレーさんが約30万枚、後者のポールさんに到っては250万枚!あるんだそうだ。
日本だと、北海道・新冠(にいかっぷ)町の道の駅にある「レ・コード館」にあるコレクションが約30万枚、金沢工業大学のPMC(ポピュラーミュージックコレクション)に約20万枚のレコードがあるのがよく知られている。
個人のパッションと組織的対応、ということをちょっと考えさせられる。新冠や金沢工業大学のコレクションは、どういう経緯で始まったのだろう。
PMCには実は以前に行ったことがあるけれど、新冠の方はまだだ。ちょっと行ってみたくなった。
(※余談だけれど、ポールさんの方、彼の着ているシャツに壮大なモアレが出ている。前に見たときはあまり気にならなかったのだけれど、一旦目につきだすと妙に気になるなぁ。)